H30.11.24 カーチャジャー RP-VC007(RAVPower）


車のシガーソケットに差し込んでＵＳＢ電源を取り出すカーチャージャーは、
H２８．３に購入した物を１個持っており、スマホの充電なとに活用していますが
最近製作したアクティブスピーカーを車内で使う機会も増えています。


１個のカーチャジャーは、キャンピングカーとプリウスを掛け持ちで使用していましたが
１個では不便なのでＵＳＢ電源のカーチャジャーを購入することにしました。


購入に際しては、大型電気店や大型のカー用品及びコンビニで
いい物はないかと探してみましたが、日本製はごくわずかで
ほとんどがMade in Chinaでした。

しかも、価格の方も結構高いので、前回同様にネットで購入することにしました。


ネット（ａｍｚｏｎ）で購入したのは、RAVPower社製のRP-VC007という機種（@）で、
この機種もMade in Chinaです。




箱から品物を取り出しました。




RAVPower社製のカーチャージャー、RP-VC007と、同梱品のUSBケーブルです。




裏側？に、製品の仕様等が書かれています。

Made in Chinaですが、「impoter : 株式会社ﾆｱﾊﾞｲﾀﾞｲﾚｸﾄｼﾞｬﾊﾟﾝ」と表示されています。




２つのポート部分はプラスチックではなく、アルミ製です。　放熱性に優れている？。




この機種の特徴と仕様は、次のとおりです。

RAVPower　RP-VC007
40W TURBO DUAL PORT USB CAR CHAGRGER

 【特徴】
・　QC 3.0充電方式に対応。　出力ポートに接続されたデバイスを自動的に検知し、最適な電圧・電流が供給できる。

・　２つのQC 3.0充電方式の出力ポートを持ち、合計40Wの出力を有している。

・　回路保護システムが装備されており、過電圧、過電流、過熱、やショート時の安全が確保できる。


【仕様】
　入力　：　DC 12V-24V
　出力　：　QC 3.0対応、3.6V-6.5V/3A、6.5V-9V/2A、9V-12V/1.7A、40W（合計)
　寸法　：　7×3×3cm
　重量　：　32g
　同梱品　：　USBケーブル（TypeA-P､TypeB-P付、60cm）、取扱説明書
　保証　：　18か月＋長期間保証（製品登録後）、カスタマーサポート


第一印象として、製品の質感や管理態勢は「★★★★★」のようです。



カーチャージャー RP-VC007の購入に合わせて、接続用のUSBケーブルを購入しました。



　
（左）購入したUSBケーブルが入っている化粧箱です。
（右）箱から品物を取り出しました。

USBケーブルは、USB TypeA-P､TypeC-P付 90cmの物と、同じく1.8mのものの２本です。

このケーブルは、QC3.0方式を認識させるための５６ｋΩの抵抗（５６ｋレジスタ）が入っています。

なお、蛇足ですが、５６ｋレジスタが付いていないケーブルや、
５６ｋΩより小さな抵抗を付けているケーブルがかなり市場に出回っているそうです。

これらの規格外のケーブルを使用すると、
ケーブル焼損・発火やデバイスの故障となるので注意が必要とのことです。




USB TypeC-Pコネクタ側に、黒いラベルが付いていました。

ラベルには、「RAVPower、UNITY SERIES USB-A TO USB-C CABLES、
Model ： RP-C8008、S/N ： ********」と表示されており、
製造番号までもが管理されているようです。



続いて、購入したカーチャージャーとUSBケーブルの性能試験を行います。




シガーソケットに、カーチャージャーを挿入してみました。

青いＬＥＤが点灯しており、暗い所でもＵＳＢ挿入口の場所がよく判ります。

２つのUSBポートの間には、「QC3.0 + iSmart」と、印刷されています。




カーチャージャーにUSB POWER CHECKERとスマホを繋いでみました。

12.4Vの電源から、カーチャージャーが9.21V、0.65Aで充電していることを確認しました。

現在、スマホのバッテリーが満充電に近い状態（95％）なので充電電流が少ないようですので
明日、カーチャージャー RP-VC007とUSBケーブルの性能試験を行うことにします。



「性能試験実施要領図」です。

図－１は、左のシガー電源に購入したカーチジャーを繋ぎ、
カーチジャーにUSBパワーチェッカーを繋ぎ、USBパワーチェッカーの先に
購入したUSBケーブル（２本）を介してスマホを繋ぎます。

その時のUSBパワーチェッカーが示す「充電電圧と充電電流」を記録します。

そして、手持ちのワイヤレスチャージャーとの充電制御状況についても確認します

また、参考までに手持ちのカーチジャーでも同様の試験を行います。




今回購入したカーチジャー（左側）と手持ちのカージャー（右側）です。




性能試験を行う資機材です。



「性能試験実施結果」です。

ｶｰﾁｬｰｼﾞｬｰ 番号 ﾎﾟｰﾄ USB
ｹｰﾌﾞﾙ
type		 負荷
（ﾃﾞﾊﾞｲｽ）		 出力
電圧
(V)		 出力
電流
(A)		 出力
電力
(W)		 備考
RAVPower
RP-VC007

QC3.0		 1 ① なし － 5.21 ≒0 ≒0
2 C-0.9m なし 5.21 ≒0 ≒0
3 C-1.8m 5.21 ≒0 ≒0  
4 C-0.9m ｽﾏﾎ 9.21 1.54 14.18 QC3.0充電
5 C-1.8m 9.21 1.10 10.13 　　〃
6 ② なし － 5.15 ≒0 ≒0  
7 C-0.9m なし 5.15 ≒0 ≒0  
8 C-1.8m 5.21 ≒0 ≒0  
9 C-0.9m ｽﾏﾎ 9.13 1.08 9.86 QC3.0充電
10 C-1.8m 9.13 1.08 9.86 　　〃
11 ① B-0.6m なし 5.15 ≒0 ≒0  
12 ﾜｲﾔﾚｽ 9.18 ≒0 ≒0
13 ﾜｲﾔﾚｽ + ｽﾏﾎ 9.13 0.91 8.31 qi2.0充電
14 B-1.8m 9.19 0.96 8.82 　　〃
15 ② B-0.6m なし 5.15 ≒0 ≒0  
16 ﾜｲﾔﾚｽ 9.18 ≒0 ≒0  
17  ﾜｲﾔﾚｽ + ｽﾏﾎ  9.14 1.05 9.60 qi2.0充電
18 B-1.8m 9.14 0.86 7.86 　　〃
ANKER
A2312

Power IQ		 19 ① なし － 5.21 ≒0 ≒0  
20 C-0.9m なし 5.15 ≒0 ≒0  
21 ｽﾏﾎ 4.97 0.87 4.32 QC2.0充電
22 C-1.8m 5.09 0.87 4.43 　　〃
23 ② C-0.9m 4.98 0.97 4.83 　　〃
24 C-1.8m 5.01 0.77 3.86 　　〃
25 ③ C-0.9m 4.98 0.77 3.83 　　〃
26 C-1.8m 5.01 0.87 4.36 　　〃
27 ④ C-0.9m 4.98 0.97 4.83 　　〃
28 C-1.8m 5.04 0.87 4.36 　　〃
29 ① B-0.6m なし 5.21 ≒0 ≒0  
30  ﾜｲﾔﾚｽ 5.21 ≒0 ≒0  
31 ﾜｲﾔﾚｽ + ｽﾏﾎ 5.01 1.17 5.86 qi2.0充電
32 B-1.8m なし 5.18 ≒0 ≒0  
33  ﾜｲﾔﾚｽ 5.18 ≒0 ≒0  
34 ﾜｲﾔﾚｽ + ｽﾏﾎ 5.00 1.28 6.40 qi2.0充電
35 ② B-1.8m ﾜｲﾔﾚｽ 5.18 ≒0 ≒0  
36 ﾜｲﾔﾚｽ + ｽﾏﾎ 4.92 1.33 6.54 qi2.0充電
37 ③  B-1.8m ﾜｲﾔﾚｽ 5.15 ≒0 ≒0  
38 ﾜｲﾔﾚｽ + ｽﾏﾎ 4.91 1.17 5.74 qi2.0充電
39 ④ B-1.8m ﾜｲﾔﾚｽ 5.15 ≒0 ≒0  
40 ﾜｲﾔﾚｽ + ｽﾏﾎ  4.89 1.31 6.41 qi2.0充電

　１　C-0.9mとC-1.8mのUSBｹｰﾌﾞﾙ(56kΩ抵抗付、白)は、今回購入品
　２　B-06mのUSBｹｰﾌﾞﾙ(平型、黒)は、RP-VC007の附属品
　３　ｶｰﾁｬｰｼﾞｬｰ、ANKER A2312（Power IQ対応）は、H28.3購入品
　４　ﾜｲﾔﾚｽﾁｬｰｼﾞｬｰ、NANAMI U6（qi2.0対応）は、H30.6購入品


「性能試験実施結果」により、次のことを確認しました。

１　今回の購入品であるカーチャージャーについては、
負荷側の状況に応じてQC3.0やQC2.0の仕様りに、5Vや9Vを出力していました。

２　56kΩ抵抗付のUSBケーブルについても問題はなく、QC3.0方式での充電が行われていました。

３　手持ちのカーチャージャー及びワイヤレスチャージャーについても動作良好で、
今回の購入品とそれぞれ組み合わせても問題なく機能を発揮していることを確認しました。

４　試験番号1、2、29、30等の出力電流については、測定上は「0.00A」と表示されましたが、
性能試験に使用したUSBパワーチェッカーの計測分解能が「50mA以上」であったことから
「0.00A」ではない可能性があるため、「≒0」と表記しました。



USBパワーチェッカー










2018(H30).11.26UP