レザークラフトでマグネットクリップを製作

レザークラフトの第２弾は、万年筆用のペンケースを製作しましたが
今度は、ハギレの革を使ってチケットやレシートなどを挟んでおく
マグネットクリップを作ることにしました。

そのため、近所の某１００円ショップ「Ｄ」に行って「超強力マグネット」を買ってきました。




直径１３ｍｍ、厚さ３ｍｍのマグネットが４個入っていて１１０円です。

マグネットは、商品名の通りで、小型ですが磁力は超強力でした。



　
マグネットは、黒い革と茶色の革の間にサンドウィッチにしています。

茶色い革は、マグネットの形状にフィットさせるために、
水を吸わせて柔らかくして少し革を伸ばしておきました。




手縫いの糸が通る部分は、「ステッチンググルーバー」で削って溝を付けました。



　
手縫いが終わって完成ですが、仕上がりが良くありません。(2020.3.26)

下穴の開け方や縫い方がいびつなのと、
小さな作品に対して糸が太すぎてバランスも良くありません。




仕上がった、マグネットクリップです。(2020.3.26)

見栄えは良くありませんが、実用的には問題ありませんでした。

そこで、今度は手縫い処理なしの少し小さめのマグネットクリップを作ってみました。

【実用テスト】


一番小さなマグネットクリップでテストしました。

Ａ４サイズの大きな用紙でもかなりの枚数しっかりと保持することができました。



そこで、マグネットクリップ用紙を保持できる厚さを実測して見ました。




実測の結果、用紙の厚さが３ｍｍまでは十分な強度で用紙を保持することができ、
４ｍｍになるとやや強度が足りなくなるといった感じでした。



【感想】

このたび製作したマグネックリップについては、
あと僅かに小さいサイズ（２０ｍｍ×３５ｍｍ(３０ｍｍ)で製作すると
小さなポーチの中などでも使用できるのでいいのではないかと思っています。

なお、レザークラフトついては奥が深く、特に革のカットや下穴の位置などを厳格に
確保しないといい物は作れないと実感したことでした。



2020(R02).03.29 UP








マグネットクリップの改良


先日は、一番最初に作ったマグネットクリップに満足できなかったことから
手縫い抜きの少し小さなサイズのものを2個作ってみましたが
その結果を踏まえて、更に小さなマグネットクリップを試作してみました。




右から順に試作を行い、この度左端のものを作りました。(2020.3.29)

結構小さなものになったので、口を開くときに操作がしにくくなりました。

そこで、改良版として小さくても操作がしやすい形状のものを試作しました。




写真左端が、試作した改良型です。(2020.3.31)


改良型の改良箇所は２点で、
①　上側と下側の革の幅に2mmの差をつけて、
幅の広い上側を持ちやすくしました。

②　上側と下側の革の長さに5mmの差をつけて、
長い方の下側を持ちやすくしました。


使い方は、左手の親指と人差し指で上側の幅が広い方の縁を持ち、
右手の親指と人差し指で下側の長い方の端を持って、
密着しているマグネットを広げてそこに書類などを挟みます。




改良型のマグネットクリップの寸法図（実寸）です。　

実寸の寸法図を切り抜いて厚紙に貼ると、型紙になります。

写真右は、マグネットクリップ名刺をクリップしている様子です。



このクリップは、スマホのイヤホンや充電器のコード類をまとめたり、
メモ書きを挟んで冷蔵庫などの金属部分に貼り付けたりと、
アイディア次第でいろいろな場面で活用できます。

ただし、磁力が非常に強力ですので、
キャッシュカード類や預金通帳を挟むことのないよう注意する必要があります。



2020(R02).03.31 UP