琴ケ浜（ことがはま、高知県芸西村）

高知県東部、芸西村の琴ヶ浜を訪ねました。

場所、高知県安芸郡芸西村和食甲　　　

　

琴ヶ浜の、「お龍・君枝　姉妹像」



　

（左）、お龍は、桂浜の坂本龍馬像に向かって手を振っているそうです。

（右）、お龍、君枝の銅像の言葉

　　　お龍、君枝の銅像の言葉
　坂本龍馬の妻お龍と、海援隊士菅野覚兵衞の妻君枝（起美）の姉妹の像が建った由緒について記す。
お龍は京都の医師楢崎将作の長女であり、菅野覚兵衞（千屋寅之助）は現芸西村西村和食の庄屋の出で、その妻君枝は将作の三女である。　すなわち、お龍の実妹であった。
　お龍は、龍馬を失ったあと、明治元年から一年余り、妹の嫁ぎ先千屋家に身を寄せた。　この琴ヶ浜にお龍と君枝の像を建てて追善し、併せて義兄弟の龍馬と覚兵衞の二人を記念したいという、芸西村の人たちの温かい気持ちが実ってこの姉妹の像となった。
　お龍は伏見寺田屋で龍馬の危難を救い、亀山社中、海援隊と奔走する龍馬を助け、時代に先がけた新しい女性として夫のために献身した。　龍馬はお龍の妹君枝を気づかい、菅野覚兵衞とめあわせることを望んでいた。　龍馬の没後の慶応四年、覚兵衞と君枝は長崎で結婚した。　一六歳の花嫁であった。
　お龍の墓は横須賀市の信楽寺に、君枝の墓は東京都港区南麻布の光淋寺にある。　松籟と潮音の響く景勝の琴ヶ浜に、数奇な運命の姉妹の魂が相寄って立つ光景は、多くの人々に深い感銘を与えることであろう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成五年三月吉日　　　山 田　一 郎

　　　　（注、山田 一郎（やまだ いちろう、1919年 - ）高知県生まれ、文学・歴史の研究家・評論家）

　

琴ヶ浜（室戸岬方向）　　　　　　　　　　　　琴ヶ浜（桂浜方向）



　

「琴ヶ浜松原野外劇場」の建物（写真左）と、玄関（写真右）



　

「琴ヶ浜松原野外劇場」、板張りの野外ステージです。



　

「海水健康プール芸西」、海水の温水プールです。



　

琴ヶ浜の松原（由来）　　　　　　　　　　「四国のみち」、案内板



　

琴ヶ浜には「四国のみち」が通っており、
四国自然歩道、「八流れ・琴ヶ浜のみち（10.6ｋｍ）」に指定されています。

　四国のみち（四国自然歩道）は、全長1600ｋｍの長距離歩道です。
　起点は徳島県鳴門市、終点は徳島県板野郡板野町。　四国霊場や、各地に点在する身近な自然や歴史に親しみながら、歩いて四国を一周することができます。
　高知県内は総延長600ｋｍで、このルート「八流・琴ヶ浜のみち」は、江ノ川上公園から赤野休憩所を経て琴ヶ浜に至るみちのりになっています。

　

「八流れ・琴ヶ浜のみち」は、サイクリングコースにもなっています。



(H22.2.7)